夏旅のシーズンが本格的に幕を開けた。でも、今年の旅のトレンドは去年と少し違う。国内旅行への世界的な注目度の急上昇、シルバーウィークをめぐる早めの争奪戦、体験型観光の盛り上がりなど、知っておくだけで旅の質がぐっと変わる「今年ならでは」の情報を5つの視点からまとめました。
世界規模で「国内旅行回帰」が加速している
エクスペディア・グループが2026年5月に発表した旅行トレンドレポート「Unpack '26 Summer」によると、国内旅行に関するSNS投稿数が世界全体で前年比77%増加しているという。日本国内でも同様の傾向が見られ、エクスペディアの検索データでは温泉地や自然豊かなエリア、さらに気軽にアクセスできる都市周辺への関心が高まっている。
「遠くへ行くより、深く知る」という感覚が旅行者の間で広がっているいま、地元エリアの再発見という視点で旅先を選んでみることが、今夏のトレンドとも言えそうだ。
11年ぶりの5連休、秋旅の予約は「今」が動きどき
2026年のシルバーウィークは11年ぶりの5連休となることが話題を集めている。国内外問わず人気日程の予約は早々に埋まり始めており、HISやJTBでも「早めの予約」を強く推奨している。
特に紅葉シーズンと重なる秋の温泉旅や、旬の味覚を楽しむグルメ旅は争奪戦になりやすい。まだ8月の夏旅しか考えていない人も、「夏と秋をセットで計画する」視点を今すぐ持っておくと安心だ。旅行会社各社の早割プランが出始めるこの時期を逃さないようにしたい。
「混雑回避コスパ旅」という新しい選択肢
今夏は海外の大型サッカーイベントの影響で、旅行者が「熱狂旅」と「混雑回避のコスパ旅」に二分される傾向があるとエクスペディアのレポートは分析している。国内では夏(6〜8月)の旅先として富良野のラベンダー、東北三大祭り、長野・上高地などのアルプス避暑リゾートが注目されている。
一方、まぐろで知られる青森の大間や奥入瀬渓流のような穴場エリアは、絶景にもかかわらず混雑が少なく、静かな夏時間を過ごしたい人にとっての「隠れた正解」となっている。混雑ピークをあえて外した日程設定も、コスパを高める賢い手段のひとつだ。
ホテルの「スマートチェックイン」が今年から本格普及
2026年に入り、オンラインチェックインやタブレット端末によるセルフチェックイン対応ホテルが急速に増えている。フロントに並ぶ手間が省けるだけでなく、アーリーチェックインやレイトチェックアウトのリクエストもアプリやWeb上で事前申請できるケースが広がっている。
利用するホテルのオンラインチェックイン対応有無を予約時に確認しておくと、到着後の動きがスムーズになる。また、チェックイン前・チェックアウト後の荷物預かりサービスを活用すれば、身軽に観光できる滞在時間が格段に広がる。小さな下調べが、旅のテンポを大きく左右する。
「体験型観光」が旅の主役になりつつある
2026年の旅行トレンドとして、SNS映えや観光スポット巡りを超えた「体験型観光」への需要が高まっている。カヌーで湖を巡るアクティビティや、早朝の渓流散策、農家体験など、「その場所でしかできないこと」を軸にした旅が特に若い世代を中心に人気を集めている。
海外でも、現地の農園を歩きながら収穫体験をする「スローな旅」が注目されており、ただ見るだけでなく「関わる」旅へシフトが進んでいる。旅行を計画する際は宿泊先だけでなく「何を体験するか」を先に決めてから、それに合う宿を探すというアプローチが、今の時代に合った旅づくりの近道になっている。