旅の楽しさは「事前の情報量」で大きく変わる。夏本番の今、機内への持ち込みルールが変わり、入国審査が厳しくなり、ホテルの使い方にもスマートな新常識が生まれている。「知らなかった」と後悔する前に、今週押さえておきたい旅とホテルの最新事情をまとめてお届けする。
ANAの機内持込サイズ制限とじわり上がる燃油サーチャージ、見落とし注意
今夏の海外旅行で見落としがちなのが、航空費用まわりの変化だ。ANAは機内持込手荷物について「40×30×20cm以内」という厳格なサイズ制限を新設。JALでも身の回り品のルール徹底が進んでいる。お土産を詰め込んだ紙袋をそのまま機内に持ち込もうとするのは今や要注意だ。
さらに、燃油サーチャージは年初から倍以上の水準に上昇しており、欧米往復では1人あたり約13万円の負担になることも。航空券の表示価格だけで予算を組まず、サーチャージ込みの総額を必ず確認してから予約したい。
アメリカ行きは「顔認証義務化」とESTA審査強化を頭に入れておこう
アメリカへ旅行する際、2025年12月末から「すべての非米国民を対象に、入国・出国の両方で顔写真撮影(バイオメトリクス)が義務化」された。入国時だけではなく出国時も対象という点が新しい変化だ。
あわせて、ESTA(電子渡航認証)の審査も大幅に厳格化されており、SNSアカウントの履歴確認など細かなチェックが行われる動きが加速している。以前に取得したESTAであっても追加審査の対象になる可能性があるため、出発の少なくとも1〜2週間前に申請・確認しておくと安心だ。
ヨーロッパ旅行はETIASの動向を引き続きチェック。EESでの入国デジタル化も進む
ヨーロッパへの旅行前にも最新情報の確認を怠りたくない。EES(入出国管理システム)により空港での入国審査がデジタル化される流れが続いており、ETIAS(観光などの短期滞在者向けの事前渡航認証)は2026年秋頃からの導入が見込まれている。ただし開始時期はこれまでも繰り返し延期されているため、旅行直前にも公式サイトで必ず最新情報を確認しておくことが欠かせない。
現地での手続きをスムーズにするためにも、渡航前のルール確認は余裕を持って行っておこう。
国内派は「温泉×アクセス良好」な穴場エリアが狙い目。コスパ旅の追い風が吹いている
2026年夏は世界的に国内旅行への関心が高まっており、SNS上の国内旅行関連投稿数は前年比77%増という調査結果も出ている。日本国内でも、温泉地や自然豊かなエリア、都市近郊のアクセスしやすい旅先への関心が高まっているというデータが示されている。
さらに、夏のホテル平均単価の下落率が高い旅行先として福岡(約35%減)や奈良(約30%減)、京都(約15%減)が挙げられており、今夏はあえて人気定番地をFIFAワールドカップ期間の混雑を避けて訪れる「コスパ旅」が賢い選択といえそうだ。
チェックアウト後の「荷物預かり」を使いこなして、最終日を丸ごと楽しむ
ホテルのチェックアウト後、空港までの時間をどう使うかで旅の満足度は大きく変わる。大半のホテルでは、当日中であれば荷物を無料で預かってもらえる。フロントにひと声かけるだけで手続きができ、引き換えに受け取り票をもらうだけで身軽に動けるようになる。
ただし、大型ホテルや観光地のホテルではチェックアウト時間帯(11時前後)に荷物預かりカウンターが混雑することが多い。10時前に預けるか、正午以降に訪れると待ち時間を減らせる。翌日以降の預かりは有料になるケースもあるため、チェックアウト時に時間の目安を伝えておくと安心だ。